110歳 今なお明るく笑って
 「元気で長生き」は多くの人の望むところである。しかも「毎日が幸せ」であればなおさら良い。ここにご紹介するのはそのような女性である。彼女の名前は「リディア・ニュートン」。1893年、米国イリノイ州に生まれ、現在110歳。菜食運動で知られている「セブンスデー・アドベンチスト教会」に属していて、世界で37番目の長寿者である。19歳で結婚し、3人の子供に恵まれた。110歳の彼女は今でも自分のことは何でもできる。入浴、着替え、ベッドメイキング、部屋の掃除、その他家事も手伝う。散歩によく出る。外出して外食するのも好き。視力は落ちているので、本やテレビを楽しむことはできないが、近くの人は認識できる。補聴器を使っているがまだ聞こえる。見たところ85歳くらいの健康そうな老人という感じだ。

 彼女は大きな農場で育ったので、毎朝早く起きて牛の乳絞りを手伝い、畑いろいろな野菜をつくり、広い農場をよく歩いた。新鮮な野菜や豆などをよく食べた。そして子供の時からよく笑う人だった。

 彼女は「よく働く」だけでなく「奉仕する」人でもある。編み物縫い物が得意で、106歳になるまで編み物をし、2000年には50枚ものセーターを編んで、海外奉仕団「アドラ」に贈り、老人ホームにもひざ掛けを作って贈ったという。「年間50枚のセーター」は、ほぼ毎週1枚ずつ編み上げたことになる。娘たちにも「人の役に立つことをするのは大切」と教えてきた。現在86歳になる娘さんは、母親の長生きで幸せな毎日について、「自分に無いものを欲しがらないで、自分にあるもので楽しむこと、快活さと満足感が、母親が長生きを楽しんでいる秘訣だと思う」と語っている。

 自分の晩年、それは「今日どのように生活し、どのように物事を考えるか」が織り成していくものだ。リディアさんは幼い時から、持たないところによらず持てるものに感謝して生きてきた。彼女の写真には「110歳、今なお明るく笑っている」と記されている。私たちも「元気で長生き」そして晩年「明るく笑っている」ことができるよう、「今日」そして明日からの生活習慣に彼女に習う何かを加えたいものである。
トータルへルス誌24号 巻頭言より
前号へ   一覧へ戻る   次号へ