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乳ガン:体内浄化プログラムで腫瘍縮小(症状改善例集No.37)

記:大分ニュースタートビレッジ職員 鎌田裕子

自然療法に一縷の望みを抱く

Eさん(50代女性)は、ガンのために長い間化学治療を受け、もはやこれ以上の一般治療は受けたくないと思うほど副作用で苦しみました。ガンは肺から脳に転移し、もはや末期の状態でした。「体内浄化をすれば改善の見込みがあるかも知れない」との一縷の望みを抱いて、友人ご夫妻に両脇を支えられながら、やっとの思いで大分ニュースタートビレッジに到着しました。

医師の勧めはガンマナイフ治療

Eさんの原発は乳ガンでした。できていた腫瘍は初期に切除されましたが、大分に来られた時には鎖骨に転移していて、直径約3~4センチの腫瘍が高く盛り上がっており、しかも原発箇所には再発していました。病院ではガンマナイフ治療(ガンマ線を照射して腫瘍をつぶす治療)により腫瘍を14個つぶしてきたそうです。小さな腫瘍は他にいくつもあって、医者はガンマナイフ治療をもう一回しなければならないと勧めました。しかし、副作用が強いこともあり、Eさんは断り、大分行きの決心を伝えました。医師からは、「首の後ろにも腫瘍ができており、もしその腫瘍が何かの刺激で活動し始めたら、命にかかわるので旅行は非常に危険です」と告げられたそうです。それでも、江藤さんは、「もう一般治療はしたくない、なんとか自然療法で助かりたい」と願い、友人ご夫妻に支えられて、大分までこられたのでした。

来訪時の状態

Eさんは、ガンマ線照射治療の強い副作用のため、髪の毛がボロボロと抜けるようになっていました。その他にも、胸がムカムカする、咳がいつも出ている、頭が重い、ボーッとする、むくみが肩から指先まで広がっているなどの症状がありました。特に、リンパを切除している左側の手の甲はパンパンにふくれて、お餅のように膨らんでいました。また、むくんで重くなった左手は支えが必要で、そのため真っ直ぐには歩くことは難しく常に左にそれてしまうような状態でした。

ニュースタートビレッジで行った療養

Eさんにはまず、体内浄化のため、新鮮なジュースを飲みながら行う「クレンジングプログラム」を始めていただきました。むくみを取るためには、足圧マッサージを採用しました。数日後、黒田光線をかけると、さらに効果があると判断し、治療メニューに追加しました。光線のカーボンは4900番と1000番を使いました。手のむくんでいる部分のほかに、足の裏、膝、首の後ろ、そして後頭部におのおの10分間照射しました。そして終了後はチャコール湿布をしました。リンパを取り除いているので、どうしてもむくみが出ます。光線をかけるとむくみは改善されるのですが、次の日にはふたたびむくんでいるという状態でした。
毎日の運動として、ストレッチ体操や、体を上下に振る運動など、血流やリンパの流れがよくなる体操をしていただきました。

自然療法による1週間後の改善

来訪時には、盛り上がっていた胸の腫瘍は低くなり、肩甲骨周辺の腫瘍も浸潤範囲が半分以下に縮小していました。鎖骨の腫瘍は日に日に小さくなっていくので、Eさんも職員もその経過を見るのが楽しみでした。
左肩の重苦しさが取れて楽になると共に、むくみ全体が少なくなり、左手のむくみも改善されました。
症状の改善とともに、自分から積極的に散歩もするようになりました。咳はあいかわらず出ていましたが、胸のむかつきはなくなり、頭も軽くスッキリしてきました。

自然療法ー2週間後

左の肩甲骨の重たい感じは一層楽になり、ついにグリグリしていた腫瘍は、触ってみた感じだけですが、消失したようでした。胸の腫瘍の盛り上がりは低くなり、あと1週間も続ければ胸の腫瘍も消えるのではないかというところまできました。気分も良くなり、胸のむかつきもまったく無くなり、本当にお元気になられました。

帰宅

Eさんの回復は文字通り順調でした。新鮮な野菜ジュースだけを飲んで過ごすクレンジングプログラムは3週間が1サイクルなので、さらに1週間継続すれば回復軌道も確実なものになると期待しておりました。ところが、ご一緒された友人ご夫妻が仕事の都合で帰宅されることになり、Eさんも急遽ご帰宅を希望されました。「あと、1週間で1サイクルです。もう少しですから、続けられたらいかがですか」とお勧めしたのですが、Eさんの決心は固く、「もう大丈夫、習ったことは自分でやりますから」と仰って、光線の機械とジューサーの入手を手配されてお帰りになりました。

予後

Eさんはご帰宅後、大分での体験を姉妹の方にお話し大変喜ばれ、計画通りご自分で自然療法にとりかかりました。ところが間もなく、姉妹の方が信じる食事療法に基づく「生の野菜や果物は体を冷やすので取らないほうが良い。また水もできるだけ控えるように」との勧めに従って、ジュースを飲むことも、水を充分飲むことも止められたそうです。そしてその後はご自分の信じる療法を一生懸命続けられたのですが、お聞きしたところによれば、状態は次第に悪くなり半年あまりで亡くなられたそうです。今思えば、ご帰宅を希望されたとき、もう少し継続して滞在するようにお勧めするのが控えめすぎたかもしれないと、それが心残りです。

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  • 2012年09月09日

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