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Home >症状改善例集 > 絶望から希望へ 乳ガン ステージⅡからの回復  埼玉県 30代女性

発症 20127

ある日、右の胸にしこりを見つけました。小さな気づきでしたが、念のため毎年検査を受けている近くのクリニックで診察を受けてみました。そこでは、しこりの形がおかしいので、大きな病院で検査してもらうようにとの指示でした。その結果、右胸に3センチ、腋窩(えきか=脇の下)リンパ節にも1センチの腫瘍が出来ていて、ステージⅡ悪性の乳ガンということが分かりました。

 

医師の説明

私のガンは悪性度が最も高く、化学療法の中でも打つ手が少なく、ある種の抗ガン剤しか効かず予後も良くないという、極めて悪質なガンだということでした。手術を受けるとすれば、乳房も周囲の筋肉も取ってしまう「全摘」となり、時期としては、3か月待ちの12月になるということでした。医師の説明によれば、手術待ちの間に出来ることとすれば、抗ガン剤治療だけでした。抗ガン剤により腫瘍を小さくし、また全身転移をも防ぐこともできるかもしれない。その結果、全摘手術でなく、乳房の温存の可能性も出てくるかもしれないし、筋肉まで取ることも防げるかもしれないという事でした。

 

 

決断の時―化学療法か自然療法か

一応ひと通りの説明を尋常に聞くことができはしたものの、私の脳裏に浮かんだのは「ガン=死」というフレーズでした。その言葉が頭から離れず、ショック状態となり待合室で倒れてしまいました。

 

丁度その頃、私は鍼灸学校の3年目で、翌年2月に国家試験を控えていました。いよいよ頑張り時という時に、しかもまだ9歳の娘を思うと、なんで私がこんな時にガンになったのだろうと、先が真っ暗になってしまいました。

 

ガン宣告を受けたことを知った知人は、トータルヘルス誌のバックナンバーで、「乳ガンの特集号があるから」と言って、トータルヘルス誌の68号から70号までを持ってきてくれました。それを読み、すぐにも生活と食事改革をすることにしました。

今まで私の生活は、生クリームたっぷりのケーキや肉の唐揚げなどが大好きで、食後、満腹になってもさらに濃厚な甘いお菓子やコーヒーを飲食してしまったり、夜遅くにストレスから、油っぽいポテトチップやチーズなどを食べたりしていました。こうした生活習慣は、健康を害するものであることが理解できました。

また食事だけでなく、働き方や、睡眠、運動、自分の力量以上に頑張りすぎる性格など、総合的に順次改善していく必要を教えられました。

 

回復のための改革

トータルヘルス誌で強調されていた、ガンに良いというブロッコリーなども早速買って食べ始めました。その他、人参ジュースも飲み始めました。トータルヘルス誌だけでなく、その他の自然療法の本も読んでみました。化学療法の怖さも十分知り、また自然療法による回復の可能性も知り、自分は自然療法一本でやってみようかと考えました。この点では本当に悩みました。そこで、主治医にも徹底して化学療法で疑問に思うこと、知りたい事柄など幾つも質問しました。それらに対して先生は、2時間にも渡って丁寧に答えて下さいました。このように真剣にかかわって下さる先生のお気持ちが理解でき、主治医の勧める治療法にも信頼を寄せることができました。自然療法で回復を成し遂げることができれば最善ではありますが、すでに選択の余地は無いくらいに病状は進行していると思われました。少しでも長く生きて子供を育てていかなくてはならないという思いでしたので、抗ガン剤治療を先行することにしました。あとは神様に祈りつつこの試練に立ち向かう決心をしました。

 

抗ガン剤投与と副作用 (201210月から)

昨年10月から前半4回、2月から後半4回、計8回、手術前の抗ガン剤治療が始まりました。前半の抗ガン剤は吐き気が強く、夜間に母に病院に連れて行ってもらう程でした。副作用を抑える薬を飲と、吐かないけれど吐けない苦しみがありました。それが一番つらかったです。また怖いのは、抗ガン剤の副作用で白血球が減少してしまうので、簡単に感染症にかかってしまう危険があり、白血球の数値が低くなった時には、白血球数を上げる注射を打ちに行きました。他にも、髪の毛が全部抜け、爪や皮膚が黒くなったり凸凹になったり、味覚が異常になったりしました。後半の治療は手がしびれ全身が痛くなり、頭に湿疹などもできました。

その他、抗ガン剤の後遺症で血管が硬くなり、採血や点滴の針が入らず、何度も刺されるので、いい大人が泣いてしまうこともありました。又、薬が卵巣に影響するため、生理が完全に止まってしまい、軽い更年期症状がで、発汗やイライラなどの情緒不安定、軽いうつ症状も出ました。

 

抗ガン剤終了 20134

まず、抗ガン剤治療の前半4回が終了した時点で、レントゲン上では腫瘍は完全消失に見えました。私と同じようなガンで、同じ治療をされた方に病院でお会いしましたが、その方は半分しか小さくならず、術後も追加治療をされていました。主治医は抗ガン剤が良く効いた、とおっしゃっていました。しかし、食事療法などをしているので、他の患者さんに比べ、回復につながっていると思いました。

抗ガン剤治療が終わり、その効果も出た為、乳房温存の可能性もありましたが、そこでも温存か全摘か悩みました。腫瘍が消えているのに何故手術でとらなくてはいけないのだろうか?温存の場合は必ず術後に放射線治療をすると言われていたので、それは避けたいところでした。また温存は取り残す危険もあるとのことで、心配材料は極力減らそうと、2か月近く悩んで、主治医の勧める全摘手術と腋窩リンパ節全切除を受けることに決心しました。

右胸全摘、右腋窩リンパ節全摘手術―20136

手術後、MRI画面でも腫瘍は見られませんでした。状態によっては術後の抗ガン剤や放射線治療もすると言われていたので、覚悟はしていましたが、経過観察という良い結果で感謝でした。乳ガンは治療後も5年経たないと完治とは言わない様で、5~10年は油断できないと言われました。

 

ライフスタイル改善の大切さ

私はこの闘病を通してわかったことは、抗ガン剤は強力だと思いますが、それだけではガンは治せないということでした。化学療法で、その時ガンを抑えることはできても、又再発してしまう方が多いのは、やはり何か原因があるのだと思います。

 

私は、乳ガン宣告を受けてからは、食事や運動、睡眠時間など今までとは全く違う習慣に改善しました。後から解った事ですが、生活をあまり変えないで、抗ガン剤治療を受けた方の副作用は自分と比較して重く、多少の個人差はあれど、全般的には食事、ライフスタイルを正した場合とは違って、副作用も大きく現れることがわかりました。抗ガン剤を投与された時は一時的に弱りますが、私は人参ジュースや玄米菜食の甲斐もあってか、今まで35度台だった体温も36.5度台になり、ガン宣告を受ける以前の自分よりも身体が元気になった感じがします。

 

食事については私が行っている教会の教会員の方がニュースタート健康法を教えて下さり、何を食べるか、どのように食べるかなど、私にとっては目からウロコ程の情報でした。ガン撲滅の為に毎日、人参ジュースを作って飲みました。また主食は玄米にし、今までより多くの生野菜を食べ、果物やナッツを摂り、乳製品や動物性の食品は外しました。夜の10時から2時の間には傷ついた細胞が修復するということを学び、夜10時には寝るようにしました。

 

その他、水を沢山飲み、毎朝夕ウォーキングで有酸素運動をし、ガンの回復に役立つことを色々しました。日光が出ている時は有り難い気持ちで陽にあたりました。体が温まり回復していくのが分かりました。日光浴やウォーキングによって、気持ちも明るく前向きになりました。また、抗ガン剤のために毒素が体内に蓄積しないようにと、チャコールの飲用も勧められ、解毒も心がけました。

 

 

闘病生活は人生の大きな収穫

ガン宣告の時には恐れと覚悟、闘病生活に入ってからは、抗ガン剤の副作用との闘い、そして回復のためには今までになかった程の思いきった生活習慣の改革など、なんとさまざまな新しい体験をしてきたことでしょう!病気になる以前には経験した事もないつらく苦しい経験、そして考えたこともなかった程の食事改善への努力など、私の生活は本当に変わりました。それと共に、真に健康的な生活とはどのようなものであるかということを、深く考え、そして実行に至ることができた事は、私にとって大変大きな収穫でした。こうした生活習慣の改善は、今後のあらゆる病気の予防ともなり、家族の健康を守ることにも役立つ事を思いますと、今回の真剣勝負の生活改善は本当に有益で、感謝にたえません。

生ける神の助け

闘病生活をしながらも、鍼灸の国家試験に向けて準備をし続け、今年の2月には無事国家試験に合格し、鍼灸師の資格を取得できました、この間、受験と治療を並行して出来た事は、自分の力をはるかに越えて成し遂げられたものであるように感じます。

 

人類にとって最善の食事とは

聖書には私たちの身体は神様が創られたと書かれています。そして私たちの食物とてして選ばれたものは何であるかということが、書かれている箇所があります。今までは何気なくおとぎ話の様に読んでいた箇所が、真実を言っているのだということが理解できました。以下がその言葉です。

 

神はまた言われた、「私は全地のおもてにある種を持つすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなた方に与える。これはあなた方の食物となるであろう。また地のすべての獣、空のすべての鳥、地に這う全てのもの、すなわち命ある物には、食物としてすべての青草を与える。」         

創世記1の29、30

 

今回の私の回復は、私たちの身体を作られ、また癒す力のある大きな存在の神様に信頼出来たこと、そして心の平安を得たことにも大きく依っていると思います。

もし、わたくしの体験をお読みくださる療養中の方々がおられましたら私がいただきましたような回復が皆様にも与えられますよう、心よりお祈り申し上げます。             平成25年12月8日記

 

  • 2014年01月06日

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