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クローン氏病(症状改善例集No.15)

クローン氏病 ― ニュースタート健康法の食事療法で改善

沖縄で開催されたニュースタートプログラムに参加し、その実践を試みて1年。「医食同源」という中国の古いことばがあります。中国の永い歴史に裏打ちされ、人々の生活の知恵から発生した意味深いものですが、ニュースタート健康法で提示された食事法は「医食同源」再発見のプログラムといえます。

発症

私は10年前にクローン氏病と診断されました。消化器全般に潰瘍が発生する病気です。私の患部は、主に小腸の結腸部分です。この病気は原因が不明のため、難治性疾患、いわゆる「難病」として指定されています。 この病気は、通常、普通食は禁物とされています。潰瘍のある腸管に物が通ることで患部に刺激を与えることになるからです。したがって、食事をしないことがベストと言われています。現在、この病気は経腸栄養剤による摂取で、多くの場合、安定した症状を維持することができるようになりました。

クローン氏病のための食事

10年前、私は半年の入院生活の後、大量の経腸栄養剤を持たされて退院が許されました。食事療法を試みましたが、炎症反応が現れるために、それを断念して、1日約1800カロリーの経腸栄養剤の摂取で職場へ復帰しました。薬が出始め、4種類の薬を1日2回処方されました。クローンの症状は、個人毎に変わります。初期症状の際に、腹痛に関しては、激痛におそわれるタイプや私のようにほとんど痛みを伴わないタイプ、熱に関しては、いきなり高熱がでるタイプや微熱が続くタイプなどがあります。私の場合は、痛みがほとんどなく、微熱が続き、やせ衰えていくタイプでした。このように、いくつかの症状の組み合わせで、クローンと診断されることになります。わたしの場合は、激痛を伴わず、少しの低残渣食(繊維質の少ない食事)を摂取することができた、という意味で比較的軽症だったと言えるでしょう。

逆行した食事 ― 高繊維食

近年は比較的安定していたので、消化のよさそうな「豆腐」や「そうめん」など淡泊で残渣(繊維質)の少ない食事をしていましたが、それでも繊維の多い食物は避けていました。そのような状態の私が、ニュースタートプログラムに参加することは、無謀きわまりないことでした。なぜなら、プログラム中の食事は、生野菜や玄米食など思いっきり高残渣(繊維質の多い)の食事を摂取することになるからです。私にとっては、10年間信じてきた経験則とは、まるで反対のことを行うのですから、このプログラム参加には一大決心が必要でした。しかしダメモト、半信半疑で参加することにしました。

講師のご指導により、初日は絶食、翌日から3日間はは少量の食事をとりました。内容は短冊状に切った生のサツマイモ、ナッツ類、キャベツ、全粒粉のズワイバック(中までよくトーストしたカリっとしたパン)などでした。この間、チャコールを服用しました。また、水分は1日ペットボトル2本分ほど摂取しました。5日目からは、生野菜やナッツ類など、加工されない自然状態の食事が試みられました。宋先生の温かく、厳しい指導のもとで、私一人は別メニューがあてられましたが、最後日には他の参加者と同様の食事をいただくことができました。生の食物を多く食べるには、よくよく噛まないと喉を通りません。これまでは食事時間が10数分ぐらいでしたが、プログラム期間中は、約1時間程の時間をかけて食事をしました。唾液も沢山分泌されるので、いっそう効果的であると思います。

プログラム参加から1年

このプログラムから1年が経過しました。現在の健康状態は良好です。この1年間風邪ひとつひかず、いたって良い健康状態を維持しています。ただ一つの心配は、体重が増えていることです。現在の体重は81kgです。1年前の72kgから10kg近くも増えてしまいました。一般的に、クローンの患者は体重が減少する傾向にあります。したがって、この状態は、ある意味では、小腸の栄養摂取が健全に機能していることだと思いますが、一方で過度の肥満は生活習慣病を気にしないといけません。そういえば、ニュースタートプログラム原理のひとつである、間食厳禁の原則が忘れがちになっています。

変化

プログラム参加前後の変化について、妻は私の便の臭いがしなくなったといいます。生野菜の摂取などによるものかと思われます。私の健康バロメーターのひとつは、便の状態にあります。一番悪いものは、水様便であり、一番良いのは軟便です。力まなくとも優しく出るのが最高のものです。食事というテストは、翌日には便という形で採点されます。高得点を得るためには、適切な食事と習慣が必要になります。

注意深い適用を

私の知っている範囲では、クローンの患者は、ほとんどの人が、少し食べても下痢をするなど、症状の悪化が見られ過敏に反応するものです。まして、繊維質の多い食事をとるならなおさらです。ニュースタート健康法で勧められているような食事療法でクローン氏病の症状改善が見られたというのは、私自身の他にはこれまで耳にしたことがありません。私のような経験は通例となるようなものではなく、私固有の状況だと思っています。また、これまで記したような、私自身のたった1例の症状改善例を参考に、同じように試みる人がでて、悪化を招くような事例が生じるのは、私の本意ではありません。

しかし、ニュースタート健康法で勧めている食事は多くの人々にとって、非常に有益であると信じます。ニュースタートプログラムで学んだ原則がうすれがちなこの頃ですが、現在の戦いは病魔ではなく、自分自身です。ニュースタート健康法の原理を通して医食同源の原則を理解し、精通することこそ、万病に対抗する手段だと思っています。 (沖縄 Sさん)

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  • 2012年09月09日

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