水
水のないところには命はありません。
私たち人間のからだも半分以上は水。筋肉は75%、脳は70から85%、骨でさえ50%が水。
からだのすべての器官が潤滑に機能するには十分な水が必要です。聞くにも、見るにも、考えることにも、判断力にも、水の果たす役割はとても大きいのです。
健康茶の効果は成分の効果よりも多量の水分の方かも
不健康だった人が「○○茶を飲むようになって健康になった!」というのを聞くことがありますが、案外、普段水をあまり飲んでいなかったのが、健康にいいというので1日1リットル以上飲んだせいかもしれません。
水分をたっぷりととると組織はうるおい、浄化され、機能が円滑になります。肝臓や腎臓の負担が軽くなり、潤った細胞は抵抗力が増します。便秘も解消するし、体調が整い、疲れにくくなります。関節痛や腰痛などの痛みも、水の摂取が少ない日は、痛みが強く出ます。痛みがつらい時には水をたくさん飲んでみましょう。不思議にやわらぎます。
たっぷりと水分を取るってどのくらい?
のどの渇きをいやす以上の量が、本当は必要です。病気によって制限されているのでなければ、食事に含まれる水分以外に1日、コップに8杯から10杯。多すぎると感じるかもしれませんが、徐々に慣らしていくと、体調のよくなるのに気がつくはずです。
できれば水か白湯が一番いい
ジュースやコーヒーやお茶に含まれる成分は多量に取ると問題を起こすことがあるので、水か白湯が一番安心です。
食事と一緒に多量に飲むと逆効果
食事と一緒では消化に悪いので、こんな飲み方が理想です。
朝目覚めて、コップに2杯。朝食後1時間から、昼食15分前の間にコップ2、3杯。昼食後1時間から夕食前15分の間にコップ2、3杯。
個人差がありますので、飲む量の目安は、尿の色が透明であれば、十分であることがわかります。ただし、腎臓病や胃下垂の疾患をお持ちの方は医師に相談するか、または水の飲み方に工夫がいるでしょう。
水の効用は、もちろんからだの外を清潔にすること
入浴、手洗い、うがいなどをよくして、汚れを洗い流しましょう。
水を治療に用いると、多大な力を発揮します。
足湯、温冷交代浴など家庭で手軽にできる療法を知っておくと風邪などすぐに治せます。水治療法についてはこちらから。
水についてのさらに豊富な情報は「トータルヘルス」誌6号に、また水をたくさん飲んでガンを克服した医師の話題は7号に、温湯を使ったガンの温熱療法については7号に、詳しく掲載されています。